実装しやすそうなプログラムへの親しみ

パソコンとかスマホとか使ってて、アプリケーションの動きについて考えることは誰しもあることだと思う。とくに仕事として僕は、コンピュータ・プログラマ/システムエンジニアとかという仕事をしているので(実際にはサポセンみたいなことをしているんだけど……)、アプリケーションがどんな動きをするのかっていうのは、けっこう興味がある。

仕事が暇なときに About Face3 という本を短期間でひといきに読むという幸運に恵まれて、今では僕にとっての聖典なんだけど、でもすでに内容は忘れちゃった★ なんにせよコンピュータプログラムの振る舞いということに関して問題意識を持つというのは、パソコンなんかを仕事で使っていても嫌いにならずにいられるとかそういう斜め方向の特典もあるので、パソコンを仕事で使ってる人にみんなに読んで欲しいなって思う。

それで、僕がとくに思うことっていうのが、実装しやすそうなアプリケーションへの親しみについて。

ひとつ断っておくと、「実装しやすそうなプログラム」として僕が言いたいのは、べつに、実装しやすそうに見えるだけで裏では泥臭いことだってやってるんだぞっていう、「良いデザインは簡単に見えるTaste for Makers」とか、そういう話ではない。

ユーザーの側に、コンピュータ的な操作や認識を求めるようなプログラムというのはよくある。既存のコンピュータのシステム、OSとか開発環境とかを日常的に使っていると自然に思えるけど、一般的にはあまり通じる人の居ないような振る舞いをするアプリケーションだ。

ここで具体的な例を上げるとかできれば僕も文章力があるなって自画自賛できるんだけど、例を考えるのめんどくさいので省く。何となく納得してくれる人もいるんじゃないかと期待。

そういうものに親しみを感じるということ。本来こういう動きをすれば、このアプリは親切になるだろうなと思いながら、何となく「どうしてこんなふうに実装したのか」が透けて見えてしまうような。なんとなく怠惰さみたいなものが見えるアプリケーションのほうが親しみ安い。

まぁ、たぶん職業・職種への贔屓なんだろうけど。飲食店に務めていた人が店員に前より優しく接するみたいな。もちろん逆もあって、僕は auAndroid のキャリアメールを送受信するアプリがとても嫌いで、こんなものを作った人間を許すことはできない! というほど憎んでいます。見栄えもダサいし、正直耐えられないのでezwebのメールは gmail に転送する設定にしています。

そんなわけで僕自身も比較的怠惰にプログラミングをするクセがあります。あんまり人に使ってもらうようなものを作った経験がないので、今はまぁそれでもいいかなぁと思ってる。


たまにまじめに書こうとすると文章が書きにくい。下書きレベルだと思う。