ワイン

お酒が飲みたいと思うと、学校の帰り道近所のスーパーで安いものを買うのだけど、毎回缶チューハイだのビールだの発泡酒だの買うのも芸がない。あと缶だと、そのぶん飲みきらないといけないのがよくない。というわけでワインを買うことにした。

とにかく一番安いものをと思って一番最初に目に付いた400円程度のものを買う。部屋にフィギュアがあるのを家族に知られるのは気にしないが、酒が見つかるのは気にする僕であるが、それも気にしないことにする。

少しずつ飲もうと思った。買ったのは昨日だ。もう半分飲み終わりそうな気配がある。どうしてだろう。

ワイン……とくに赤ワインなんて、それだけで飲むのは苦痛だというくらい好きじゃなかったのに、飲んでると渋みがクセになる。ラベルに「渋みを抑えた」と書かれているくらいだから、僕の舌も弱いことレイプされる言葉さまのガードのごとしである。抵抗しろ抵抗。

今度はもうちょっと進まないようにアルコール度数の高いものを買ってこようか。なんにしても、寒いのが気にならなくなるのはお酒のよいところだと思う。頭が常時ぼんやりするのは考えようだけど。