一ヶ月がんばってみたがとくに何も変わらなかった

せっかく31日なので総括をしてみたいと思う。

夏休みの宿題をしている学生さんは、こんなとこ読んでないで早くがんばってくださいね。


ひと月前、僕はゲーム制作サークルをやめることになる。この理由については、いまだに僕はいろいろと考えてしまう。僕が自分からやめたいと言ったわけではないし、何か新しいトラブルがあったと言うわけでは決してないと、今の僕は感じている。結局のところ僕に我慢が足りなかったのかもしれない。だけどそれで「ここで辞めることになってよかったね」と言われてしまうと、僕からしても辞めざるを得なかった……というのは僕の言い訳なのだろうけど。

具体的にどういうことが起こったのかということを考えてみる。キャラクターの企画書に関するリテイク……というよりは細部の問題を指摘された。つまり、企画書なのにふざけて書いてるんじゃないかと、サークル長に指摘された。うむ、それはもっともだ。だったら君の文章だって、見たところふざけた表現が多々見受けられるし、それについてはどうなのかとたずねる。言ってみれば意地悪をしたわけだが。

しかし実際のところサークル長にとって自分の文章のどこがふざけた表現なのかということが分からないらしい。これはべつに珍しいことではなく、たんに「言葉ってものはなかなか通じない」という一般的な問題だ。だから僕は、「そういうことだ」ということで話をまとめようと思った。思ったのだが、たぶん僕はイライラしていた。だからそのことについて、つまり、いくら説明しあっても理解し合えないことってあるよねっていう一般論を相手に押し付けたくなった。あいかわらず僕は嫌な性格だ。

けれどいくら言ってもサークル長はそのようなことを認めないのは分かっていた。僕がいくら、個人的なこと・相手のあること、この二つがあるんじゃないのかと指摘しても、「相手に言わなければ伝わらない」とか、「信頼関係が必要」だとか言ってくる。以前に彼は「自分ひとりでゲームを作れるなんて思い上がっていた」、と言っていたが、僕は人数の多少なんて関係ないんじゃないかと思った。じゃあ人がいればいいのかと言うと、そうではないだろうとは思うし、お金があればいいのか、または技術があればいいのかって話でもある。

成功というのは何かひとつに原因があるわけではなくて、続けた結果として到達する地点でしかないのではないかと、語ってみたりしてみよう。

書けば書くほど自分を擁護しているようだが、実際にそうなのだからまぁ遠慮をする必要もないだろう。文字によるチャットならログが残っていたはずなのに、skypeだったからどうも記憶に頼らなくちゃいけない。その時点でこれは僕側の勝手な言い分でしかないのは、了承してもらうほか(誰にだ)ない。

僕はもうイライラしっぱなしだったから、言ったのだ。おまえは何かしているのかと。おまえの創作意欲とか、姿勢とか、主張とかに、僕はまったく共感できないのだ。尊敬もできない。何よりおまえが作ったもので僕は感心したことが一度もない……というのは言いすぎだ。そんなことは、もちろんなかった。だけどそれは発想という時点で留まっていたし、何か形にする能力というものが欠けていた(と僕には感じる)。

もちろん卑怯な僕のことなので、言葉の頭にはまず「僕が言えたようなことではないが」と付け加えていた。今思うと、そのような言葉は必要なかったかもしれない。たんに「おまえの作るものはつまらない。というか、作ったことなんてほとんどないじゃねぇか」と言ってしまえばよかったのかもしれない……。

こうしてみたらいいんじゃないかと僕は彼にアドバイスをした。それをしたのかしてないのか分からないが、その結果はほとんど目には見えなかった。たとえばの話、人を描くときに何頭身かを取ってみる(補助線引くなりなんなりして)ということさえ彼はやらなかったし、ほとんどのことを周りに頼もうとしていた。それで、彼の言う「レベルアップ」がなせるのか疑問だった。何も変わらないんじゃないだろうか。

そういったわけで金銭的に依存していたということもあり、僕はまったく関係が健全でなかったことを今になって思うのだが(今になってとか嘘だが)、つまりたいした力もないのに僕が上から目線でものを言って、彼はそれについて消沈して、「ここで辞めることになってよかったね」と言ったのだ。僕はそれでも、彼が「そうかそうか」と、「まだ続ける」と言うのなら続けるつもりだったのだが、あっさりと関係が決裂したので、それがどうしてもここ一ヶ月モヤモヤしている。

と言うのも、僕はいつでも上から目線だったし、創作には個人的な部分が多いってことを主張し続けてきたし(僕のは極端すぎると思うけど)、不勉強を攻めたりもしてきたので、ここになって辞めようと言われて正直面食らったのだ。相手に言わなければ伝わらない、正直に何でも話し合う、ということを彼は会うたびに念を押してきていて、僕はそのことについてずいぶんとイライラさせられていた。そこで実際に言ってしまうのが僕の悪いところなんだろうし、最初から「そうではないだろう」と強く主張しなかったことも悪いところなんだろう。

こんな文章を書いたらきっと多くの人が気分を害するだろう。山本という人間に少なからず興味を持ってくれた人も、僕から離れるかもしれない。だけど僕は、どんなに嫌いな人間だったとしても、お話が書けるやつはすごいと思ってきたし、絵が描ける人もそう思う。逆に、お話も書かないし絵も描かない人にだって、とくべつ嫌いじゃなければ憎くは思わない。あらゆることで嫉妬したりはするだろうけど(あいつは内定あるとか)。だから嫌いにならないでと言うつもりはないんだけど……。今回の件が特殊なことだったのかそうではないのか、分からないのだ。たぶん僕の性格によることなので、仕方なかったとは思うのだけど。

正直に言い合う、ということのレベルを僕は履き違えていたのだと思う。では何を言ってもいいのかと僕なんかは思うわけで、それは極端なんだと分かってもいる。それでもそれを会うたび話すたびに言われたら僕はたまらない。たまらなかった。

ジョークの波長が合わなかったこともイライラする要因だったと思う。僕の考える冗談は彼には何一つ通じなかった。お約束のある型どおりの冗談なら空気で共有できたけど、それ以外は、まったくダメだった。僕がそういうことを相手に要求すること自体が間違っているとは理解していなくもない。こうやって文句を言っている時点でどうなのかとは思いますよ。ほんと。


整理が付かないからずいぶんとまた長々と書いてしまいました。人間関係について語られているものを見るとついつい、以前いたサークルについて思い出してしまいます。これは僕の人間関係の薄さが理解を阻んでいるように思います。なので今のところは保留にしておいて、いつかまた考え直したいと思います。


じゃあタイトルどおり一ヶ月の総括をしたいと思います。遅いです。

約ひと月前に上のようなサークル脱退がありました。脱退する以前から、八月は暇なのだし少しはがんばろうかなぁなんて薄い決意をしていました。八月に入り、僕はまぁそれとなくなんとなくちまちまとケチケチと絵などを描いていたわけですが、成果としてはブログを見てもらえば分かると思うのですが、たいしたことはありませんでした。

一ヶ月がんばってもダメなものはダメということが再々確認できただけでもよいことだったと思います。もちろん僕が八月頭に決意したときのようなストイックな自分なんて一ヶ月間も保てるわけがなく早々に破綻したわけですけど、それにしたって変わらないこと岩の如しでした。本当に、人のことを言えたもんじゃない。

それでも、絶望したって感じではなくて、これからもやっていくうちに絵もうまくなるんじゃないかなぁとなんとなく希望のようなものが見え隠れしてきました。そのように思わないと自分の一ヶ月が何だったのかって気分にもなりますので。


それでやっぱり前の話に戻るんですけど、やっぱり僕は相手を踏みにじったと思わずにはいられないんですよ。べつに好感度あげようとかじゃなくて。でもたぶん彼(サークル長)のことだからきっと、前向きな姿勢ってやつで忘れているのだろうとは思います。「信頼関係って難しいね」と最後に言っていたので、やっぱり僕が言ったことは彼にひとつも伝わってなかったのでしょう。罪悪感です。

罪悪感から僕は音声チャットの終りに、これは僕の性格の問題だという、何度目かのお断りをしました。それでも相手には関係を完全に絶たれてしまったので、それが僕の罪悪感に繋がっているのだと思います。そしてとくに厭うこともなく自分のブログで相手を攻め立てている僕自身も嫌でたまりません。


というわけで(どういうわけで?)、僕にとって特別な八月が終わったのでした。特別な月だと思っていたこの月は、まさしく今までどおりの八月でしかなかったということが分かりました。こういうことは毎年思います。一生に一度の今年の八月は、一生にある、どの八月とも同じなのだなぁと。

これからもがんばっていきたいと思います。あと、上で長々と語ったことについては今後考えないようにしたいと思います。なんにしても人間関係の不和は起こり得るものです。というか考えすぎ。忘れろ。


おわり。