妄想が僕をダメにした

僕の脳内彼女にしてみたら、この僕の言い分は勝手なものなのだろうけど。

なんにしても、独りよがりな恋愛というものは、その人を成長させることはないのだと、多くの人が仰っているわけでございます。

そして真に独りよがりな「脳内恋愛」という遊びを幼少のころから盛んに励んでいた僕だからこそ、ここまで自分に甘えることができるのだなと、確認しました。


僕の場合、おそらく一般の人よりも現実の問題について想像することが少ないのでしょう。

イメージというものは、それだけで力になるとも言われています。

あれがしたい、こうなりたい、そういう夢を見ることで、困難な道も切り開けると言うものです。

希望の道というものは、探さなければ見つからないのでしょう。きっと。


僕はできるだけ自分から切り離した物語を脳内に広げようとします。

これは眠りに入るための儀式のようなものです。

何かを漠然と考えながらでないと、部屋の暗さが僕に、その日のやり直しをプレイさせようとします。

そういうことが、つまり、もしかしたら、必要なことなのかもしれなかったんです。

あのとき、どう言うべきだったのか。とか。

どういう行動をとるべきだったのか。とか。

だけど僕は嫌なんです。考えたくない。

だから僕は架空の人物設定を頭の中で組み立てて、それをどう動かすかということを意識が途切れるまで考え続けるのです。