夢の光

夢の中ですべてが分かった。僕は目覚めとともにそれを忘れ、光があったことだけを覚えている。

正しくは……。きっと、光があったことだけが正しいのだ。すべてを知ったという気持ちだけを僕は夢の中で与えられたにすぎない。光はただ光としてあって、そこに意味はない。

僕はその夢のために生きているようなものだ……なんてことを言ってみたいが、それは嘘だ。鈍い現実をただ日常として生きるのが僕だ。

諦めていると言われたことがある。君は諦めているのだと。

僕自身も諦観についてよく考えていたことがあった。でも僕は諦めたわけではない。最初から僕には挑戦する何かが無かった。つまらなそうに見えるのはつまらないからじゃない。いや、これがつまらなそうに見えるなら、いったいどれだけ世界を楽しめばいいのだろうかと、嫉妬する。


もうこんなにつまらない文章ばかりで僕はうんざりする。向いていないのだ。