アイマスのシナリオに読点が多いこと

今日もタイトルに意味なんてない。気にすんな。

どうして春香さんが腹黒キャラに見えるのか。これは脚本の意図したことではなかった。簡単に説明しよう。まず物事を始めるには何事も最初が存在する。シナリオを書く上でも最初に書き始めなくてはならない地点が存在するのである。するとアイドルマスターでまず始めに書かれるシナリオとはなんだろう。おそらくはキャラのコミュシナリオで言えば春香さんになる。なぜなら春香さんはメインキャラ(笑)だから。

ものの始めというのはその後のバランスを取るために揺れ幅が大きい。片足上げて立ってみれば分かると思う。最初はぐらつくけれど慣れてくれば揺れを制御できる。それと同じことがシナリオを書く上でも起こるのである。

春香さんシナリオはそれに加えて書きにくかったはずだ。なぜなら春香さんは普通の女の子という設定だからだ。普通の女の子なんていう設定がどれだけ難しいものか、キャラクターモノの小説・シナリオを書いたことのある人なら分かると思う。そうでない人だって普通というものの定義について問われれば、特殊であることよりもよほど答えに窮することであろう。

趣味がお菓子作りだとかカラオケだとか……パンチのない普通の女の子を書くという作業はよほど大変であったはずだ。そのせいで春香さんを黒く染めたという読みもできなくはない。しかしここはあえて春香さんは意図せず黒くなってしまったという立場を取りたい。それはなぜか。


などというところまで書いて飽きた。ちなみにシナリオを書いたのは高橋哲子さんという方です。女性なんですね。女性ならではの視点だからこそアイドルマスターのキャラクターにはアイドル性が宿っているのだと思います。などとまた勝手を言ってみたりして。

上記はすべてフィクションです。ヲタク的な暴走による意味のない推測です。たんに春香さんは最初に書いた→メインキャラだからスタンダードキャラを→書きにくいったらない。みたいなことを妄想しただけ。ただそれだけ。


ギャルゲというかエロゲシナリオを愛好するヲタの目線から語るとアイマスのシナリオは少し強引にすぎるように見えなくもない。それはキャラとPの関係(というかキャラのPへの信頼とか依存とか)が変わるのがいわゆるアイドルランク別であるということが原因だ。ランク内ならどこから見ても人物の振る舞いが変わらない。これは一見書きやすいようにも思える。しかしそこにはある種の書きにくさがある。前後のつながりというものを利用できないというのがそれだ。伏線を張るならそのキャラにとくに設定された項目でなくてはならない。あずささんなら男性との出会いや結婚への憧れがそれだ。それ以外にコミュ内でのアクシデントなどのエピソードから引っ張ってくることがシステム上できない。

だからアイマスのコミュシナリオは尻切れトンボのように見えなくもない。最後は必ずPの心の声という独白で総括され、ひとつひとつに区切りを付けてしまっている。エロゲならありえないがアイマスならありえる。前にも書いたけどアイマスはアイドル候補生をトップアイドルにプロデュースするゲームであって女の子と仲良くなるゲームではないからだ。


なんていう妄想も考えた。ヲタの妄想は尽きない。ちなみにタイトルの読点だけど、たぶん高橋さんのクセだと思う。開発日記みたいなページの文章にもけっこうあったし。個人的に読点の多い文章って好きになれないんだけど、アイマスのシナリオはそんなに気にならない。それが何故かは妄想になるので今回はやめておく。壁に話しかけるの疲れたし。


てかシナリオ坂本正吾って人だった。まぁ書いてることみんな妄想だしどうでもいいかそんなこと! たぶん一人で書いてるんじゃないだろう。それでもあんまりブレがないように見えるのはさすがだなぁと思うわけで。