行頭字下げよりも、妙な改行のほうが気になる

横書きで行頭を1字下げるのが気に食わないってエントリを今読みました。過去には僕も字下げをしていたんですけど、面倒だと言う理由から現在ではおこなっていません。

正直なところ、横書きでも字下げがしてあると僕は読みやすいように感じます。ただし慣れの問題だとも思いますから、見た目や表現のためという以上の意味で見ようとは思いませんね。つまり文化だとかなんだとかっていう。

こうやって段落を数行書いて一行空けという簡単な文章作法が広まったことはいいことだと思います。たくさんの文章を早く読まないといけない人にとって、この形式は便利でしょう。大きな区切りのときは2行あけるとか、レベルを下げた見出しを付けるとかすればいいだけですからね。段落というものに意識的にもなれますし、これを標準として学校で教えてもいいくらいだと思います。


そんなことはどうでもいいんですよ。それより気になるのは
途中で文章を改行する人です。どうしてこんなことをするの
か、僕には数個の理由しか考え付かないんですけど、どれも
特に必要な理由とは思えません。端に行けば改行されるので
すから、わざわざ自分で改行なんてする必要ないんです。メ
モ帳の「右端で折り返す」とかっていう設定を知らないので
しょうか。ううむ。

メールの書き方だとこのように書けと言われることが多いで
すね。個人的にはメールでもこの書き方はどうかと思います。
ソフトの側で読みやすい一行あたりの文字数にしてくれれば
いいわけで。

ブログでこの方式で書いている人は考え直してもらいたいで
す。こうやって書かれるとモニタの表示が狭い人にはすごく
不便なんです。

たとえば途中で改行されて下記のようになります。たとえば
あなたが25字で改行したとする。しかし相手の環境では一
行20字しか表示できないとしましょう。

 うしろを振り返るとそこには秋月律子がい
た。
 めがねを直すしぐさで二本のエビフライと
触覚が同時
にゆれた。
「いつか千早といい関係になれるかも、とで
も思ってる
んですか?」
「べつに、思ってないけど……」
「残念ですけど、千早はプロデューサーに完
璧に好意を
寄せていますね」
「ハッキリ言うね」
「それが私の売りですから」
「売れてないけどね」

どこが予定された改行で、どこが右端で切れてしまったものなのか区別が付きません。これは極端な例ですけど、僕もパソコンの表示は大きくありませんし、あまり目を凝らして文章を読むタイプではないのでかなり文字を拡大しますから、このようなことになることが非常に多いです。

でも、こう言われても「じゃあどうすればいいんだ」って人もいると思います。もちろん、この方式の利点を挙げられる人もいるかもしれませんが、それはまぁ意見を募るとして……。

どうすればいいのか。ウェブページを作っている方は(HTMLを手打ちしている方)、改行せずにPタグを使ってください。そうすれば右端で改行されます。よかったよかった。

ブログをやっている人は、段落でのみ改行してください。文章を整えるためだけの改行は行わないでください(あなたの環境で整って見えるだけですから、厳密には整えているとは言えません)。

「だけどそれじゃあ、文章が横に広がってしかたがないじゃないか!」

そういう人は別の表示領域を狭める方法をとってください。また、その狭め方にもいろいろとあるようですが(ピクセルでの指定・パーセントでの指定の違いとか)、どんな方法をとろうと上記のような無意味な改行がされているより何倍もマシです。

面倒なことなんてありません。意味のあるところで改行するだけでいいのです。


なんでとつぜん僕は文章作法なんて徳の高いことをしているんだ。わけがわからん。酷い文章書いてるくせにな。

ただねぇ、誰も指摘しないのかと。もしかして、過去に指摘されたことがあって、それでも何かしらの強い信念があってやってるのかしら。とにかく、やめてほしいなぁ。単純に読みにくいから。

どうやって表示を変えるか本当に分からなくて、教えてもらいたいと言う方はコメントしてくれればいくらでも教えちゃいます。あと上にも書きましたが、そう独自に改行することでの利点があると言う意見があれば教えてください。すごく気になります。


(ちなみに途中の引用は僕が書いた未発表のアイマス二次創作小説です。りっちゃん萌え。これには行頭字下げも含まれていますが、これはあとで縦書きにして読むことを想定して書かれています。小説を書くときにはたいてい、縦書きを配慮して書くのですが、これは縦書きのほうが量を読むのに楽だと思っているからです。後で文章をチェックするときにも、普段文芸作品を読みなれている縦書きでチェックしたほうが楽なんです。ただ、これをそのままブログなどに載せようとするとやはり改行などの問題が出てきますから、本当ならいつもブログを書くように書いたほうがいいのかも知れませんね。まあ、なんでも、いいですけれど。)