世の末

僕が欲しいと言っているのは、安らぎや愛ではなくて、怠惰なのだ。そんなことを人混みを歩いていて思った。

同じ苦しみならば、つまり、何をしていても思い悩むのならば、何もしていない自分のことを責める方がよいと、僕は思う。

しかしそんなものは本当につまらない人生だし、戦ってこそすばらしい光があると、僕自身、信じている。もちろん、信じていようとなかろうと、僕は嫌なのだ。

戦いたくない。耐えたくない。寝ていたい。ずっと。

守るべきものがあればと思うことがある。でも結局のところ僕にそれ(女、あるいは子ども)があったとしても、本質は変わらないだろう。

そしてもちろん、僕は今の自分の生活を守ろうとしている。自分の感じ方も。それはきっとすぐに、どちらかを犠牲にするしかなくなる。おそらくは、どちらもだ。

僕は、忙殺される。そして死ぬ。