正直に文章を書くことについて

久しぶりに友達と焼肉に行ってお酒も飲んで、Android とか iPhone とか電子書籍とかくだらない話をしました。おもに僕が一人でしゃべりました。僕は社内ニートをしていて、最近減給されて、大卒なのに高卒くらいのお給料だってことを自虐的に語りました。

プログラミングの楽しさと、仕事でするプログラミングのクソさの話もしました。僕は仕事をしたことないので、あくまで予想の話。ちゃんとお勤めしてる人の愚痴など聞いた。自分で喋っててもっともだなって思ったのは、新人プログラマーの教育について。教師ってのは教えることのプロで、教育論とか心理学とかいろいろ学んでいる。にも関わらずクソ教師が多い。にも関わらず、プログラマーは、社内で、教育についての勉強を一切したことのないストレスの溜まったオッサンが、年下の新人に向かって、自分にとってクソ自明なことを教えることになる。そんなの、上から目線にならずにはいられない。僕だってそうする自信がある。というもの。

まったくもって、もっともな話だと思うので、こうやって書いてみました。人が人に何かを教えるなんて、すごく繊細なことだと思う。だけど教育の大事さというものが叫ばれすぎて、また、それにも関わらずみんな感心がないので、ひどいことになってると思う。だからプログラマーの求人で面接に行くと、どこの面接官も、独学が大事だと言うのだ。そんなの、僕は怠慢だと思う。まぁなんだっていいけど。

とたんに書く気力が半減した。酔いがさめてきてしまった。

こんな僕の文章にも読んでくれる人がいるというのが、すごく嬉しくて、もちろんすごく心苦しい。僕は僕自身、死んでしまえばいいのになってことばかり思う。もちろん、日々の生活にとくに不満もなく、死ぬ気もないのだけど、僕は僕自身で誓った妖精の国からのお知らせ……「心を尽くして最善の選択をせよ。」 を完璧に破り尽くしてしまった。今からでも遅くないという気持ちだってもちろんある。だけどそれは、学生時代に腐るほど時間があったのに何もしてこなかった自分自身を思えば、意味のない希望であると言わざるをえない。そこで人は、つまりまともな人は、「あのとき、勉強しておけばよかった」 という気付きを得る。僕は、そのセリフだけは言いたくないと思って生きてきたのだ。だから僕には希望がない。

後悔したくないという想いが前向きに作用すれば、それはその人自身のためになり、力になる。後ろ向きに作用すれば、ただ何もしない人間が出来上がるのだ。何もしなければ失敗もないという簡単な人生の方程式であり、自称完璧主義者の成れの果てである。糸冬。


僕はお酒を飲んで人恋しくなっているので、とても女の子と付き合いたい気分だ。僕は、言うまでもなく童貞なので、女の子と付き合って、イチャイチャしたり、性交したりしたい。だけどこうやって文章にしてても、どうしてもそれを問題だとは思えない。上記のとおり、僕は自分が正直に生きてこなかったことを悔いはするけど、女の子と交際したことがないことについて本気で何かを思ったりしない。本当にそれを問題だと思うなら、僕はこんなところにそのことを書かない。女の子と付き合いたいというのは、女の子と付き合うということのもっとも中心的な問題点だ。僕は、本当に問題だと思っていることについて文章化しない。それは主義ではなく、そうできないからだ。一番恥ずかしくことは、やっぱり書けないってことを言いたいだけです。

だから僕が女の子の話をしなくなったら、本気で悩んでいるのだと思ってくれて構わないと思う。僕が女の子の足が舐めたいとか、足を舐めさせてくれるだけでいいから彼女が欲しいとか言っている間は、僕の中に異性への欲求を問題にする気持ちがないということだ。ぺろぺろ。


創作について語ろう。ちょっとそれについて書くのは本当につらくなってきた。僕は本当に何もしていないので、それについて語る資格を半ば失っている。僕は絵も書かず、創作文も書かず、それについて感じる心を失ってきている。それは単純に時間がないからだと言い訳してみても、結局僕には未だに時間が残されている。僕は毎日定時に帰っているのだ。それで何もできないでは済まされない。それなのに僕は、学生時代とかわらず、そのことを嘆くだけだ。

僕は口を開けば、何とかしなければいけない、何とかならないものかと、具体性を欠いた焦燥ばかりなのだ。そんな自分にうんざりして、また、何とかしないとって思う。それは僕が文章を好きで書き始めた頃から同じことだったはずだ。でも今は状況が違うような気がする。僕の中で、それを問題だと思う気持ちが薄れてきてしまったのだ。恋愛と同じように、僕は創作について、叫びだしたくなるような焦燥、もちろん具体性を欠いた焦燥なのだけど、それすらなくしてしまいそうなのだ。

何も変わっていないと言えばそういうことなので、安心といえば安心だ。僕は今も昔も変わらず口ばかりで何もしていない。そのことについて嫌だと思う感情が薄れてきただけのことだ。それに、昔に比べて今がそんなに悪いかと言ったらそうでもない。プログラミングだって創作的な行為だと思うし、それは仕事中に腐るほど勉強時間が持てる。Java なんてほとんど書いたこともないのに、たぶん 1000 行も書いてないだろうけど、入門書は通して読んだし、関連本も何冊か読んだ。読んでいるときはふむふむって思いながら読むけど、まったく実際のコーディングのときに活かせてない。というか、どこにどう活かせばいいのか分からないのだ。これって多分基本的なところで間違っているんだと思う。つまり、個人的にちょっとしたプログラム書くのに、知識なんて必要ないんだってことだ。

プログラミングの話に戻るけど、その手の本って読んでいてすごく簡単に思える。複雑なこと、完璧に理解の及ばないことっていうのが、そうそう無い。もちろん、僕は Python から始めて Excel VBAVB.NET というプログラマ人生を送ってきたので、メモリがどうとか言われても完全に分からない。そんで、それにも関連するんだけど、表層を撫でるだけならプログラミングってのは恐ろしく簡単な分野だってことだ。そういう高級な言語を使って問題になることは、そもそもの設計とかデザインの問題だろうし、もっと低水準のことがやりたかったら別の言語によるシステムに投げるかなんかすればいい。

ちょっと暴論にすぎるけど、僕が言いたいのは F ラン大学を出た未経験の人間がプログラマの求人募集に応じちゃったりできるのは、プログラミングが簡単だからなんだと思う。

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND6012/index.html

こんな歌がある。

簡単そうに見えてややこしく
困難そうに思えてたやすい
そんな La La La そんなLa La La
探してる 探してる

プログラミングってのはまさにこれなのだ。もちろん、そのように見える人間にとっては、そのように思えるだけの話だ。だけどそれは、ある人にとっては難しい、という意味ではなくて、大抵の人にとって容易く、また、これは容易いものなのだと思い続けることができる、ということだと僕は主張したいのだ。

じっさいのところ、プログラミングと、また、この業界で生きていくことは文字通り死ぬほどつらいことなのだ。こんなにも単純で、楽しくて、発見する喜びに溢れているのにも関わらず。僕なんて、使えもしないのに、ちょっとしたテクニックを知っただけどニヤニヤできるのに。それだけで人生を終えられたらいいのに。そう思う。

人によっては、プログラミングどころか、パソコンだってやさしくないって思うかもしれないけど、僕だってパソコンを容易いだなんて思わない。大抵の不具合は、そういうものさ、って言って無視するし、原因が分かったって釈然としない思いが残ったりする。だけど確実に言えるのは、絵とか文章よりも簡単だってことだ。僕がプログラミング簡単で楽しいって言っているのは、絵で言えばまっすぐな線を書くのは簡単だとか、文章で言えば文字が書けるのは簡単って言っているのと同じだ。確かにそれだけでも楽しいのだけど、絵なら表現のためにいろいろなことを学ばなくてはいけないし、学んでからが本当の勝負みたいなところある。文章なんてもう学んだら負けみたいな部分もあったりなかったりだし、何にせよ誰だって書こうと思えば書けるという問題がある。文章を書いているからって、そんなに自慢できない。まして書いているものがそれでは……。

そんなわけで、ゆるりとプログラミングのススメなどを書いてみました。僕が今おすすめするのは、もちろん Android アプリです。チュートリアル見ながら書くだけで、ちゃんと動くものが作れるってのはすばらしいです。なんかコンソールに「こんにちは」 とか表示するの、何が楽しいのって感じです。その点で言えば我らが VB も、コード書かずに Hello World が書けるんだけど、今時 Windows アプリケーションとかないわーって思う人も多いと思うので(Android もたいがいどうなんだって思うけど)、Android おすすめです。

最近ちょっとやって、というか、ちょっとやっただけで楽しかったのは Javascript です。jQuery です。なんか昔ちょっとだけ Javascript のこと調べたことあるんだけど、いちいち長ったらしいおまじない書くのめんどくさくて、何してるかいまいち分からない感があったんだけど、jQuery すごい、アホほど簡単。これも上に書いた通りの僕基準による(行っても行かなくても変わらない大学卒の人間による) 簡単なので、深いところは無視するとしても、プラグインが充実してるから、たんに「あの動作を再現したい」 って目的でも使える。

というか最近は本当に、高水準なところがまったくお手軽になってきて、すごく楽しいことになってると思う。パソコンも安いし、オッサン連中が Twitter で愚痴るのも分かる。でも今の若い人が恵まれてるって、簡単に言ってしまえるのかは疑問。紙でプログラミングしてたような人は、そこから勉強が始まってるから、コンピュータのクソつまんない部分を知ってるだろうし、それだって恵みだと思えば恵みだと思う。適当に調べておもしろいことができる時代って、なんかもうコンピュータ自体のおもしろさが薄まってるんじゃないかって思う。それこそ僕はプログラミングしてて、ハードウェアのこと考えたことない。いくらでもデータをメモリに展開して、いくらでもクソ無駄な処理を繰り返させて、ディスクの読み書きを何も考えずにやってる。それはもちろん僕というクソプログラマの怠惰さのせいだけど、それでもコンパイルが通れば、動くには動く。昔は動かなかったし、誰も教えてくれなかったそうじゃないですか。怖い時代ですね。


僕の今後の目標は、少しくらいどうにかするって感じです。たくさん時間があって、若いエネルギーもある今、それでも何もできないであれば、もはや諦めるしかないだろうという気はするんだけど、諦めないことが肝心だということなので、僕も諦めないでがんばろうと思います。

僕に出来ることは限られていて。しかもその、わずかにできることさえ錆びつかせてしまって、僕は少し悲しくて、少ししか悲しくないことがすごく悲しい。それを慰めにもう少しだけ、何とかならないかと考えてみようと思います。