明確な目標を立てる:四月までにゲーム制作をひと段落させる

ゲーム制作というのはかなり時間のかかることで、一人でやろうとしている僕が数ヶ月でそれを成せるとは到底思えないのだけど、じゃあ一年とか二年とか三年とかかけてやれば成果が出るのかって言うとそれはまた別の問題なんですね。とりあえず、僅かでもやる気があるときに、何らかの目標を立てて、それがどれだけ無理そうに思えても、まずやってみることが大事なのではないかと僕は日々思っているのです。

つまり十年間そう思い続けながら何もしてこなかった。そう、一年かけようと二年かけようと三年かけようと十年かけようと、ダメなものはダメなんだ。だから僕は諦める。諦めて、無理そうな目標を立てて、また飽きるまでやってみるのだ。僕は何も変わらない。変わらないでいられるからこそ作り続けることができる。そう信じて僕はやっていこうと思う。これは僕自身を慰めるためにしていることで、それ以外の目的があるわけではないのだ。最近は純粋にそう思える。


四月は僕の誕生日がある。具体的に言うとアイマスの春香さんと同じ誕生日だ。春香さんは個人的にはどうでもよくて、やっぱり王道で千早さんが好きだし、あずささんが好きだし、とかち好きだ。でもゲームのキャラクターと同じ誕生日というのはそれだけで心が躍る。実際にはキャラをデザインした人などが考えたんだろうけど。

四月までになんとかするってことは、あとふた月程度しか時間がないということになる。ふた月、本当に短い時間だ。一日会社へ行って、帰ってきてぼーっとして、そうしたら一日が終わっている。週末になれば何もせずに、勝手にホッテントリを見ては気分が悪くなったと愚痴を言う。そんな生活をしていて何がゲーム制作なのか。馬鹿馬鹿しい。やる気があるのか。ないのだ。徹底的に僕にはやる気がない。こうやってたまに決心したつもりになって、自分はまだ大丈夫なのだ、まだ若いのだと安心するだけだ。自分がまだ若くないと思えたとき僕はどうするのだろう。死ぬのか。

ふた月でできることは限られている。とりあえずひとりでできることは、四月までに、つまり三月いっぱいで仕上げる……までは行かないので、とりあえず目途を付ける。それでダメそうなら新しい企画を考えるし、大丈夫そうなら仕上げをする。

僕は圧倒的に物事への興味が薄れているので、ゲームを作るにあたって何か新しいことをしたいだとか、やりたいことがあまりない。ないこともないのだけど、それはちゃんとゲームを作るという全体的な作業を把握してからやればいいことであって、今はとくに考える必要がない。問題は、興味がないことですぐに、作るということに絶望してしまうことだ。

とにかく僕はなんとか形にしたいということばかりを考えている。それではやっぱりいけないと思う。もちろん、まず作り上げることっていうのは何よりも先に言われることだし、大事なことだと思うけど。たんに作り上げるってことだけを考えて作り続けることはできないのだ。何かしらの、哲学とまでは言えないにせよ、想いがなくては。


とはいえ、僕がこうやって、「もがいてみたい」と思えるのも単純に物を作ることが楽しいからだし、それを楽しみとしていきたいと思っているからだ。理由なんてそれだけで十分と言えば十分なので、何も考えるべきことはないのだけど。ちなみにもがいてみたいっていうのは、もがいたことがないからです。何事にしても、僕はもがいたことがないような気がする。いや、ないこともない。でもそれは、終わらない宿題とか、毎朝時間通りに起きることだとか、そういう自分でもくだらないと思っている、心を殺してやっていることであって、楽しいこと、やりたいことに関してもがいたことがないのだ。それはちょっと不幸なことだと思う。


まぁ、くだらない不純物みたいな文章を重ねることもない。こうやって僕はまた……