夢をみる

夢や憧れが、自分を劇的に変えてくれるものだと僕は本気で信じていた。信じていただけで、それを強く望んでいたわけではない。今もその状況は変わらないけど、学生の頃と比べたら、そんな気持ちは薄まっていった。そのかわりに僕の最近は少し味気ないんだけど。

なにかが自分を変えてくれるというのは幻想だと思う。と、僕は定型句のようなことを書く。この言葉を否定することもできる。しかし僕は、まぁ概ね、夢というのは幻想だという立場だ。

そして、それと僕の不甲斐なさとは切り離されるべきだと僕は思う。

トゲトゲした、現実と密着感のない夢というものが、僕にとってはさほど心地良いものではないということを僕は多くの作品から教わった。理想と現実。あるいはそれを逆にしてもいいだろう。通常思われるように、理想のほうが現実よりも良いものだと思って悩む、というのとは逆に、現実のほうが理想よりもちゃんとしているように感じることがある。それを僕は多くの作品から教わった。

これは僕の感じ方の問題で、僕にとってはあまり重要なことじゃない。重要なことは、僕は文章には、あまりしないほうだ思う。怖いからだ。

重要なのは、まぁいつも言っているとおり行動することだ。何か目標があるわけではないけど、とにかく何でもいいから身体を動かすことだ。まぁその点、今の僕は仕事もしてるし上々であると言っていい。いろいろなことを見ないふりして、そういう事にしておけばいい。

僕は人に会いたくない。できるならば会いたくない。不安に思うような状況で人に会いたくないのだ。自分で望んでいるならいい。ということは、今の職場については望んでいないってことになるんだな。

好きで働いているとも言えないし、働かされているとも言えない。そういう状況が、ちょっと物足りないんだと思う。もちろんどっちも嫌だ。好きで働くのは、まぁ悪くはないけど、どっちにしろ僕は何かをすることが好きなのだ。たぶん純粋に、何もしないことが好きって人はすごく少ないと思うけど。それでも僕が普段どうしても、なにもしないで日々を送ってしまうのかと言うと、何かをするってのはすごくめんどうだからだ。

僕はひとりでぼんやりして暮らしたい。