次に何をしたらいいか

僕は多趣味だ。室内系に偏っているけど、創作関係の趣味が豊富。それもこれもインターネットで簡単に情報が手に入るから、入門は簡単。絵とか、文章とか、プログラミングとか、パソコンを使えば特別な道具などが必要のない分野なら、とりあえず試してみて、ある程度楽しいと思えるくらいの感じでやってます。就職してお金も入ったので最近は楽器なども少しやってる。ギターとかキーボードとか。とりあえず試してみるってのが好きなんだと思う。

でもどれも中途半端。目標を決めたり、予定を組んだりしてもそのとおりに行かないことばかり。僕は本当にそのことに関してウンザリしている。人に見せられるくらいのレベルに達してない趣味なんて、いくらあってもむなしいばっかりって感じする。

多趣味だと、次に何をしたらいいかって迷ってしまうことがある。迷っている間に、なんでもやればいいって思うんだけど、結局何もしないで、適当に本読んだりテレビ見たりして一日が終わる。こんなことじゃダメなって、定期的にこうやって自戒の文章を書くんだけど、そんなの、持って三週間くらいのもので、学業や仕事でゴタゴタし始めると当初の決意なんてすぐに忘れてしまう。

次に何をしたらいいのかってことについて、それでも僕にはひとつの指針がある。高校の英語の先生が言っていた言葉で、とりあえず目の前にある問題を片付ける、というもの。正確な言葉は忘れてしまったけど、今授業でやっている範囲の勉強をしてできるだけ点数を取れ、とか、基礎からきちんと始めようとか思うな、みたいなことを言っていたと思う。

ちゃんとしようって思うと、すぐに基礎だとか、イチから始めるだとか考えがちだ。だけどそれってすごく時間がかかることだ。近道なんてない、基礎からやるべきだって意見はもちろんあると思うけど、テスト勉強とか、仕事の業務上の問題っていうのは、直面しているそれ自体をどうにかしなくちゃいけない。いくら崇高な決意みたいなものがあるからって、最初から基礎固めなんてやっている暇はないんだ(いや、暇がないというのもまた嘘なんだけど……)。

趣味について言えば、好きなことからやれって言い換えられる。教則本に書いてあるからって、一ページ目から律儀にやらなくてもいい。やりたいところだけやればいい。文章ならクライマックスから書くとか。

とはいえ、僕はやっぱり、どちらかと言えば決意の人なので、イチから始めるってことがけっこう好きなタイプ。教則本は一ページ目から始めたいし、文章は頭から書き始めたい。プログラミングの本は必ず「はじめに」を読むし、「謝辞」もついでに読む。

好きなようにやれっていうのが結局のところ僕の言いたいところなんだけど、でもそれでたどりついた自分というのが今の自分だと思うと、やっぱりオススメはできないかもしれない。効率的にやれ、とまでは言わないけど、何か一貫生を持って続けろっていうのは、過去の自分に言いたいところではある。もちろん、過去の自分も同じ事を考えていた。こんなふうな内容の日記を書くのは三回目くらいのような気がする。

どんな言葉でも人を傷つける可能性があるのと同じく、どんな言葉でも教訓になりえると思う。目の前の問題を片付けることを考えろってことを教えてくれた英語の先生は、すごくいいかげんな人だったけど、僕は彼のように生きられたらなって今でも思う。ポケットから大量の胃薬が出てくる苦労性の社会科の先生に対しても、同じような気持ちになる。僕は尊敬できる人をたくさん見てきた。もちろん心のどこかでは馬鹿にしていたのだろうけど。

僕は結局他人を馬鹿にしている分だけ自分を馬鹿にしている。素直に生きるって大事だなって、azusaのアルバムを聞きながら思うんです。最近の一押しです。