こんな僕にも大学で彼女ができた話

久しぶりにmixiにログインしたら、最新の日記が「彼女できた自慢」でした。自分で言うのもなんですが、さすが自分で書いただけあって、自分的には嫌いではないです。私小説的なものに憧れてます。

せっかくなので引用再掲。

2008年07月20日20:30のmixiの日記より。


最近更新してないよってトップページに書いてあったので、何か書こうか思ったのですが、mixiの日記って昔から何を書いたらいいのか分からないんですよね。

せっかくなので最近の話でも書こうかと思います。日記なので。

ブログでは書いてなかったのですが、僕にもとうとう彼女ができました! 彼女いない暦すなわち年齢だった僕にも、やっと春がやってきました。

名前を出すわけにもいかないので、仮にハルさんとしておきます。猫の恩返しが好きなので。

ハルさんとは大学で知り合いました。サークルなどにも入っていない僕には大学での出会いなんてあるわけがないと思っていたのですが、人生と言うものは不思議なもので、どこにきっかけが転がっているかというのは本当に分かりません。

実はハルさんのことは親しくなる以前から知っていました。正確に言うと、見たことがあったんです。それというのも、彼女は歩くときに杖をついて歩いているのです。それで目立つんですね。

でも目立つ原因はその杖だけじゃないんですよ。すごく可愛いんです、ハルさんは。客観的に見ても美人だし、個人的にも好みです。髪は短くしてて、軽い色に染めてて活発な感じ。でも顔が落ち着いた雰囲気なんですよね。すごく育ちがよさそうと言うか。鈍い銀色の眼鏡も僕的にポイント高し。

とか遠目で見て勝手な評価を下してたんですよ。よく大学の図書館で合うし、本とか好きな文学少女なのかなぁなんて妄想を逞しくしがちでした。

それでまぁ、ハルさんとは何にもなく4年生になりました。4年間見かけるということは同級生なのかなと思っていましたが、ハルさんは今年から院生になったそうなので僕より一学年上なのだそうです。年上、ビバ!

それで、先月のこと。梅雨のある日のことです。

僕の大学って、バスが出ている駅が3つあるんです。大学へ行く駅。ハルさんと僕は同じ駅からのバスをいつも利用しているんです。だからよくハルさんを見かけることがありました。

雨の日なんかは荷物と傘と杖の三つを持って大変そうにしているのを黙ってみてました。もし僕にリア充的な軟派さでもあれば荷物を持ってあげてそこから仲が進展するのになぁなんて思ったり思わなかったり。

その日はとくに荷物が多くて大変そうでした。持ってるバッグの端なんて完全に濡れていて、このままじゃバッグに水が溜まるんじゃないかと思うほどでした。

とくに意識していたわけではないのですが、ハルさんのことを見ながらバス乗り場に並んだので、ちょうどハルさんの後ろに並ぶことになりました。そのときにバッグの惨状が目に入ったんですね。

少しずらせばバッグに入る雨をさえぎれると思って、まぁ大きなお世話なんですけど、傘をバッグに近づけたんですよ。でもそれが失敗だった。

何があったかはよく分からないんですけど、チラっと見た感じでは、バスの並びに車が接触しそうになったみたいなんです。うしろで起こったことなので実際にはどうだったかよく見えなかったのですが。とにかく、そのせいで列が乱れて、僕は後ろから押されたんですよ。まさに傘をハルさんのバッグに寄せようとしたときに。

僕も荷物と傘で手がふさがっていたから、バランスが取れなくて、ふらついてしまったんです。それで、僕の傘がハルさんの顔にぶつかりそうになった。どうにか身体をずらして避けようとしたんだけど、とっさのことだっただけに間に合わず、そのまま直撃。

正直本当に血の気が引いた。親切しようと思って裏目に出るなんてお話としてはよくある展開だけど、実際にあってみるともうすごい罪悪感です。偽善的なことなんてするもんじゃないなと、今後はもう絶対に偽善には惑わされないぞと、現実逃避にそんなことを誓っていました。

そんなことも一瞬、僕の傘攻撃を顔面に受けたハルさんは叫びました。「眼鏡!」と。眼鏡、何のことだろうと思って見てみたら、ハルさんの銀色の眼鏡が顔から消失していました。すぐに、僕の傘が引っ掛けて落としたんだろうと分かりました。僕は焦ってたので、謝るべきか、眼鏡をどこに落としたのか、どっちを先に口にしようか迷っていたのですが、ハルさんはすぐにしゃがんで足元の溝を探り始めました。

たぶん駅のロータリーに雨水がたまらないようにだと思うのですが、石でふたがされたどぶがあるんですよ。そのふたになってるコンクリートには両端に持ち上げるための溝があって、たぶんそこにちょうどよく入ってしまったのでしょう。あとでハルさんに聞いてみたところ、ダイレクトにスッと入ったそうで、少しでも横になってたら入らなかったはずです。つくづく運が悪いと思いますが、まぁそれはそれ。

で、僕は気が動転していたので、普段ならまず無理だろうと予想するようなことをしました。つまりそのコンクリートのふたを持ち上げようとしたんですね。結論から言うと持ち上がりました。小さな子どもくらい幅のあるふたなので、今見ても持ち上がったということが驚きですが、火事場のなんとかってやつでしょう。でも持ち上がったのはわずか30センチほどで、水があふれんばかりに流れているのを見て力尽きました。どう考えても流されてる。そうでなくても、石のふたを持ち上げて立てかけるような力僕にはないので、どっちにしろ探すのは無理だったでしょう。

そんなんしてたらバスが行ってしまった。待っててくれてもいいのに、あるいは誰か手伝ってくれてもいいのにって思ったりしました。たぶん晴れの日なら誰かしら手伝ってくれたと思うし、バスにも誰か、運転手さんに待っててくれと声かけたり、運転手さん自身が気づいてくれたと思うのです。でも雨でロータリーにも車が多かったし、あまり気づかれてなかったのでしょう。

よくドラマなどで、人込みでカバンを落とした人がいて、それをみんな避けながら歩くみたいなシーンってありますけど、あんなことありえないですよね。普通人が困っていたら何人かは足を止めるし、声をかけるし、物を拾ってくれます。道を聞けば、いくらか無視をされるかもしれないけど、だいたいは親身に教えてくれるというのは、日本にすむ人なら分かってもらえると思います。それがどんな都会でも。というか、むしろ都会のほうが人が多い分だけ親切にしてくれる人が多いような気がしないでもないです。

話がそれました。

親切な人は多いと言っておきながら、僕とハルさんは二人きりになってしまったわけですが、僕はもうまったく、そんな状況で浮かれるとは正反対の気持ちでいました。死にたかった。あれほど死にたいと思ったことはなかった。

僕が溝の前でorzしていたら、ハルさんが「もういいですよ」って声をかけてくれました。実際には、僕がふたを持ち上げようとしたときからハルさん声をかけて(やめさせようとして)くれていたのですが、僕にはまったく記憶がありませんでした。後で聞いた話だと、ハルさんは人に迷惑をかけることが一番嫌いなのだそうで、正直眼鏡なんて気にしないでとっとと行ってくれればよかったと思ったんだそうです。でも僕が必死でふたを取ろうとしているのを見て、これで放っておけるわけがないと上から傘をさしていてくれたんですね。

ハルさんは杖をついていることからも分かるとおり、方足が不自由なんです。でもそんな中でしゃがみながら僕に傘をさしていてくれたんです。皆さんもやってみれば分かると思うのですが(想像でも分かる)、片足に力が入らない状態で膝立ちするのって相当無理があるんですよ。ハルさんはまったく足に力が入らないってわけではないし、膝から上は普通の人の半分くらいの力なら出せるらしいのですが、それでもほとんど片足は支えくらいにしかならない。

というか、そんなことを知らなくても僕としては、その場の状況だけでキツかった。本当に、親切なんてするもんじゃないと絶望したし、今後は人に関わらないようにして生きていこうと心に誓ったりしてた。たぶんこれも現実逃避だけど。

その後は、まぁ小説的に言うと「よく分からないうちに」駅舎の中にいました。自動改札もないような狭い駅で、そのベンチに座らされていた。orz になってた僕をどうやって彼女がぴっぱって行ったのか本当に謎なんだけど、聞いてもいまだにハルさんは答えてくれない。たぶん僕に気を使ってるのだと思います。

情けないことに、ハルさんが缶のコーヒーを買ってきてくれるまで僕の記憶能力は飛んでました。「はい」と手渡してくれたコーヒーをなんとなく開けてなんとなく飲んで、やっと落ち着いて、「ああ、コーヒーのお金出さなきゃ」なんて考えました。でも財布は出さなかった。たぶん昔見たアニメかなんかのシーンだったと思うのですが、女の子が買ってきた缶コーヒーのお金を男が払おうとすると怒られるんです。どういう状況で怒られていたのかアニメの筋を思い出せないんですが、なんとなくその状況で僕は、混乱してたからだと思いますけど、素直に受け取っておこうと、何も言わずに飲んでました。

バスが来るのって、授業で1時限次に間に合うように来ることになるので、だいたい90分後なんですよね。とりあえず謝らなきゃと思ったんですけど、どこから謝ればいいのか、何を謝ればいいのか分からなくて、30分くらいは黙ってました。ハルさんは黙っているというよりも、次のバスを待っているって感じで、本を読んでました。ハードカバーの本。ハードカバーの本を持ち歩くのってバカらしいと僕なんかは思うのですが、ハルさんにはなんとなく似合ってるなぁと思いました。そんなこと言う自分もよく持ち歩くのですけどね、ハードカバー。文庫よりも紙面が大きいのでなんとなく読みやすいんですよね。持ち歩きには重過ぎると思いますけど。

怒ってるだろうなぁと思いました。でも、怒っているならどうしてコーヒーなんておごってくれたんだって話もある。というか本当にコーヒーの代金は払わなくていいのか。そんなこと考える俺はなんて小さい男か。いや、小さくてもかまわないからこういうことはちゃんとするべき。というか、それよりまず謝れよ……。

というようなことをさらに僕は30分考えてました。で、結局謝ることにした。

「さっきは、すみませんでした」

とりあえずどこから謝ればいいのか分からなかったので(傘をぶつけたことか、眼鏡を紛失させてしまったことか)、全体的表現で謝ってみました。

「ん、何が?」

不思議そうな顔して聞き返してくるハルさん。状況をよく理解していないのか、それとも僕に関わりたくないからわざと分からないフリをしているのか。後者だったらもはや話しかけるのは逆効果、さっさと僕という存在は彼女からフェードアウトしてしかるべきなのだが、前者だとしたら僕としてもいちおう筋を通さないと夜も眠れないことに……。

ところで関係ないけど、この、例を挙げてから「前者・後者」って書く文章、読みにくいですよね。読みにくいと言いつつ無意識に使ってしまったんですけど。前者後者なんて言い分けるような長い例なら、それぞれ対応した数字なり記号なりで代用したほうが分かりやすいと思いませんか。短いなら短いで、他にすんなり頭に入る言い方とか書き方があるだろうし。わざわざ最初に例を挙げてそれを比較するような文章なら、もっと考えて分かりやすく書くべきだと思います。はなしそれた。

とりあえず僕は説明をすることにしたんだけど、それがまたひどかった。「さっきうしろの人がぶつかってきて、それで押しちゃったから」みたいな事を言いました。はい、得意の「人のせいにする」ですね。ポケモンのPPで言うと無限です。つまりわるあがきです。

「いいよいいよー」と気軽に返してくれるハルさんに心癒されたりしがちな僕でした。でもいいのかなぁ、本当にこの人わかってるのかなぁ、なんて思ってました。

それでやっぱり、眼鏡という物質的な損害があったわけで、というかそれ以上に顔を傘で叩くなんてひとつ間違えれば大惨事になっていたわけで、きちんとした説明が必要だなと。でもまさかいまさらバッグに入る雨をさえぎってたなんて恥ずかしいこと言えません。というかそれ言ったら逆に怪しい。でもそういうあれこれを後々ハルさんに話したら笑われました。でも今こういう関係になったからこそハルさんは笑うのであって、そうでなかったら気持ち悪がっていたさ君は、なんて反論したらハルさんは「あんたは卑屈すぎる」とマジ注意受けました。ごめんなさい、僕の芸風なんです。

傘の持ち手が安定しないから持ち直してたとか言い換えて、最初から最後まで説明しました。顔に当たって眼鏡が落ちたのは僕のせいだと。ハルさんはそのとき、眼鏡はふらついたときに勝手にすべり落ちたのだと思っていたそうです。というか、傘に感じた手ごたえはすべて眼鏡に触れた感触か、あるいは僕の勘違いだったらしいです。たしかに、顔面に食らったわりにはケロっとしていたような気もする。とは言ってもハルさんは人に説教するわりに自分は他人に気を使いまくるので、ハルさんの言い分も100%信じられるものではないですが。

とりあえず僕はお詫びしたいと、お金もないのに眼鏡を弁償しますと言いました(とりあえず両親には言えないので、お金は姉に出してもらおうと考えてた)。

するとまぁやっぱりというかなんというかハルさんはそれを拒否して、気にしないでいいよーと言ってくれました。でも気にしないわけにはいかない。何かお詫びをさせてくれと食い下がる僕に、ハルさんは僕の無駄な行動(コンクリート持ち上げ)をそれはもう俺を殺すのかってくらい褒めちぎりました。あんなことをとっさにやってくれる人はいない、とか、男の子は力持ちですごい、とか。僕に気を使って褒めてくれたんだろうけど、そのときはマジで心苦しいという表現がぴったりの時間だった。

そしてバスが来ました。

ロータリーからバス乗り場までは少し歩くので、ハルさんの大きいカバンを代わりに持とうと僕は考えました。今度は理由もあるのだからいいだろうと。というか、すでに僕はさっきの「偽善的なことはしない」という誓いを破っているけど、それはそれ、これはこれと割り切りました。というかハルさんに死ぬほど褒められてそんなこと考えもしなかった。ハルさんには人の心をポジティブにする程度の能力があるのだ。

荷物持ちますとクールに言って、ハルさんもそれほど抵抗なく僕にカバンを渡してくれました。たぶんお詫びしたいって言い続ける僕に気を使ってk(ry

そんでバス停にまで向かうんだけど、どうもハルさん、妙に歩くのが慎重。荷物を持っていないぶんだけ歩行は楽になると思うのだけど……まさか怪我でもしたのだろうかと、そう思って尋ねてみると、眼鏡がないからよく見えないとのこと。晴れている日ならまだ裸眼でも歩行に影響があるほど悪くはないのだけど、今日は雨です。正直目のいい僕でも少し先の風景がかすんで見えるくらいなので、眼鏡がないハルさんにはきつかったんですね。

慣れないナビゲーションで、段差があるとか、出っ張りがあるとか教えて、なんとかバスまで誘導しました。ハルさんは感謝してましたけど、それも僕のせいですからね、やはり心苦しい。

そんなん状態でハルさん、今日大学で生活できるのかと、僕は心配になったわけですね。もちろん、このときにはまだ名前も知りませんけど。

友達かなんか呼んで助けてもらったほうがいいんだろうなと思いまして、どうでしょうねとたずねてみたんです。んでここでもまた僕は失敗するわけですね。

僕自身友達がいないのだから、どうして彼女にもそういった悩みがあるかも知れないということを察することができなかったのか。まして彼女には特殊な事情がある。ハルさんのこの明るい性格で避けられるなんてことはないかもしれないが、何らかの人間関係の問題があるかもしれないということは空気を読んで察するべきだったのではないか。

と言うようなことを質問しながら考えてました。時すでに遅しなんですけど。そんな僕の不安を的中するようなハルさんの答えが、「そんなに親身になってくれる友達いるかなぁ」でした。

というかね、それもハルさん自身の「迷惑かけたくない病」の症状なんですよ。もうこれは病気です。あとで本人に聞いたり調べたりしたら、たしかにハルさんの親しい友達はすでに卒業してましたけど(ハルさんは進学したので)、サークルにも何にも所属してないのに、ハルさんは先生とか友達とのつながりで、けっこう大勢に慕われているんですよ。僕が友達いないとかっていうレベルとはわけが違う。僕が親しいなと思っているようなレベルの付き合いの人はハルさんにとってはそれほど親しくもなく、しかも学内に大勢いるんですよね。

そんなこととは知らない僕は、またも偽善的な親切心を出して、今日一日なんとか生活できるようにサポートしますとか言い出しました。キモいです。マジきんもーっ☆

人の迷惑を考えろよって話なんだけど、僕はもう半分無理やりにハルさんについていって、色々手伝いました。と言っても院生は学部生の1年のように一日フルに授業があってずっと忙しいとかってわけではないので、とくに手伝うこともなかったのですが。

僕のほうも、もう4年なので忙しくなかったし、そもそも前のバスに乗ろうと思っていたってことは前の時間に授業があったということで、バスを逃した時点で休まざるを得なかったんですよね。だからその後は暇だったんです。

適当についてまわって、午後になりました。ハルさんもやることがなくなったようで(眼鏡がないと何もできないので)、さてどうしようかとなったころ、突然雨がやみました。

雲がすっと抜けて青空がきれいな雨上がりでした。僕はもうそのころには、こんな素敵な女性と知り合えてなんて幸せなんだろうなんて考えてました。もう責任感もないのかって言われそうですが、ハルさんの穏やかな人柄に触れ続けたらいつまでも「悪いことしたなぁ」なんて気分は持ち続けられないですよ、マジに。

それで、眼鏡ないとどうしようもないってことで、眼鏡買いに行くことにしました。ハルさんは僕に「山本くんがいなかったらその日に眼鏡を買いに行くこともできなかった」ってまた褒めてくれたんですけど、僕はどう前向きに考えても「僕がいなければハルさんの眼鏡がなくなることはなかった」としか思えませんでした。ちなみに、そのころには名前も教えあっていたので僕は山本くんと呼ばれていました。今は違いますが、僕もハルさんの苗字をさん付けで呼んでました。

それで、眼鏡を作ることになって、フレームのデザインについて相談し合ったんですけど、結局は落とした眼鏡と同じような地味目のフレームにしました。いわく、派手な色のフレームだと服と合わせにくいらしいです。洋服も着まわせるように無難なのばかりで地味になりがちだと嘆いてたけど、正直僕が並んで歩くのが恥ずかしいくらい、ハルさんは着こなしも素敵できれいなので、ある種の殺意が沸きました。ある種の殺意ってなんだ。

眼鏡を作ると、とりあえずカードで清算するハルさん。こういうこともあるのでちゃんと今後はカード持ち歩こうと思いました。家の机の中だった。

あとで払うと言った僕に、彼女は得意のお説教をして、駅で別れることに。あー、別れなくないなぁ、と強く思った。でも強く思ってもしかたない。携帯番号聞けるような度胸もない。というわけで、なにごともなかったかのように僕らは別れることに! 嗚呼!

長くなったなぁ。

でまぁ、結局のところ後日、僕は眼鏡代を弁償するという口実で強引に映画に誘ったり水族館に誘ったり美術館に誘ったりしました。で、この間は某大学図書館に行くのに付き合ってくれと彼女からお誘いがあり(彼女の研究テーマが大学図書館なんですね)、その帰りに付き合ってくれと告白したらokしてくれました。

というか、今でもハルさんと恋人同士だってことを考えると頭が沸く思いです。ぐつぐつです。だって僕なんかのどこがいいって。ハルさんと釣り合わないって。告白したのだって、釣り合わないなって思ったから関係をなくすために告白したってのもある。まぁ半分は勢いだったけど。

あー、ほんと彼女っていいですね。僕はもうハルさんに一生ついていこうと思います。ちなみにまだ童貞です。

いちおうmixiに馴れ初めを書くのはハルさんに許可もらいました。ということで、ひとこともらってあります。では、最後にハルさんからひとこと。↓

















































という妄想を日曜日にシコシコ書く僕でした。みんな■ねばいいよ。

最後まで読んでくれたあなたに感謝します。ありがとうございました。

それとひとつ、質問を。

問一  あなたは、どの時点でこれが山本の妄想であると見抜きましたか。

A、山本に彼女なんてできるはずがない。最初から分かっていた。
B、なんとなく途中で「これは嘘だな」と分かった。
C、ハルさん、眼鏡落としたのにどうして駅舎で本を読み始めたんだよ!
D、最後まで気づかなかった。
E、先にこのオチを見た。

感想お待ちしております。